フランスでのマリウス・ファーブル社の工房見学旅行を終え、帰国後は以前にも
増して石鹸への興味とこだわりが増してしまいました。
自分への土産として購入した伝統のマルセイユ石鹸を何度も何度も、触っては
その匂いをかいでいました。
原料のオリーブオイルと灰などによる、しっとりした朝の森林を思わせる匂い。
確かにエッセンシャルオイルやフレグランスオイルで着香した石鹸は、良い匂いが
しますし、『アロマテラピー』の効果があると思います。
無香料で木の成分を含まないマルセイユ石鹸のどこに、癒しの元があるのか
ちょっと考えてみました。
正しい精製方法で搾った新鮮なオリーブオイルや、パームオイルはさほど匂いは
ないのですが、ココナツオイルが未精製のものならば甘いココナツの匂いが
うっすら残ります。
それに地中海の澄んだ海水と何やら神秘的な響きのバリラ海草の灰・・・。
と考えていくと、このアロマテラピー効果すなわち『何だか落ち着く匂い』は
原材料が『天然』であることに起因しているのだと思わずにはいられません。
私はどちらかというと、無香料より『何だか落ち着く匂い』や良い匂いがする石鹸の
方を好んで使います。ただ人工的でトゲのあるような強い匂いは苦手です。
アロマテラピーどころか、苦痛や不快を感じてしまいます。
天然=自然な香りは人を癒し、前向きな気持ちにさせてくれるように思います。
アロマテラピーの定義は環境の変化に応じて体の機能を調整すること(恒常性)を
維持したり高めることを目的とした自然療法とあります。
私は『香りで気を充実させることで、体を元気にすること』と単純に捉えていますが、
間違ってはいないように思っています。
アロマテラピーのメカニズムは、芳香成分(香り)を鼻や口から吸い込むと、香りが
脳に伝達され様々な生理反応や心理反応が起こし、各機能の調整をおだやかに
行うところにあるそうです。
また肌や髪の毛から取り込むと皮膚やリンパを経由し、芳香成分が血液の流れと
共に全身に運ばれ、細胞レベルから活性化させるそうです。
アロマテラピーを楽しむ場合は、多かれ少なかれ体に影響するものなので、
専門著書などを読みながら試されることをお勧めします。
バスタブに精油を落としたり、アロマポットを使って芳香浴することも好きですが、
やはり大好きな石鹸でアロマテラピー効果を取り入れられたら、うるおい補充とと
芳香浴も同時にできるという一石二鳥のように思います。
前置きが長くなってしまいましたが、天然素材(精油など)の香りは気持ちと体を
元気にしてくれるということと、石鹸にそういった香りがあるとお得な気分になると
いうことです。
石鹸の着香はもちろんアロマテラピーでつかわれる精油(エッセンシャルオイル)と
フレグランスオイルには、芳香成分が天然か人工かという違いがあります。
フレグランスオイルの価格は精油より求めやすく設定されており、品物によっては
天然の芳香成分を含むものもあります。やはり精油のような効果は期待できない
ようです。しかし。使用するにあたり、精油は体調や持病によって使えないものも
あるので、その代用品としては活躍してくれそうです。
その精油の品質なのですが、実はとっても注意が必要です。
同じ種類の精油であっても数百円から数千円と価格が異なることが多いです。
これは品質の目安として見ることができます。原料となる植物や抽出方法、
手元に届くまでの保存コストや販売コストによって価格が設定されるからです。
低価格のものはコストがあまりかからない農薬や化学肥料で育った原料を
使っている、アルコールで希釈している、合成の香り持続成分を添加されている
とは言い切れませんが、ほとんどの場合は品質保証書がついていません。
やはりここでも『信頼できるメーカーまたはブランドのもの』であることが重要かと
思います。
保証書があり、価格が高いものであっても保証書が偽造されたものである可能性が
あるからです。つまり使用する本人が安心して使えるかどうかが重要だと思います。
同じメーカーのものであっても、植物からオイルを搾取する順番によりグレードが
分けられ、価格が異なるものもあるので、ますます迷ってしまいます。
信頼できるとメーカー・ブランドの商品であることが第一ですが、品質をある程度は
確認できるポイントがあります。
1.保証書がついている
2.原産国、抽出部位、成分、抽出方法などがビンや保証書に記載されている
3.容器が遮光ビンであり、中には1滴づつ落ちるドロッパーがついている
このようなポイントを精油を選ぶ際の基準にして頂くと、大切に製造・販売されて
いないと推測される商品がお分かり頂けると思います。
とても高価なことで知られるローズの精油は、その1滴にローズが約50本必要
とされるといいます。反対に果物の皮から採られる精油は、光毒性があるものも
多いのですが、割とお求め安い価格で販売されています。
精油の種類によって、もともとの価格が違うものもありますのでご注意を!
どうか良質な精油で着香された本当に良い石鹸を使ってみて下さい。
特に気分が沈みがちな時は、おいしい食べ物以上に元気をくれることもあります。
勿論、無香料の森林浴気分になれるマルセイユ石鹸もおすすめです。
体調に関わらず気軽に使えるところも私がマリウス・ファーブル社のマルセイユ石鹸を
常備している理由です。
想像してみて下さい。
早朝に森林の小道を歩くと、澄んだ空気はまだ露の水分を含んでいます。
ゆっくり呼吸をすると木の匂いや、土の匂いを感じます。葉の上では露きらきらと光り、
見ているだけで気分が落ち着いてきます。
この無香料のマルセイユ石鹸にはっきりとアロマテラピーの効果があると感じます。
ずっと思い悩んでいた事がいかに些細か思い直すこともあります。
そんな森林や朝露を思わせる匂いが、無香料のマルセイユ石鹸にあるのです。
(ビッグバーを切り分ける瞬間、きこりの気分も味わえます)
1日の始まりのお風呂にも終わりのお風呂にも、森林浴効果を試してみて下さい。