女性のライフステージとホルモン変化
ライフステージは前述の通り、二大ホルモンの分泌量の変化によって4つに分類さ
れます。
ところで、今お読みになっている“あなたはどのライフステージにいますか?”
思春期:10代。
幼い子供とは言えないけれどまだ大人になりきれない、心も身体も
アンバランスな時期です。
女の子の身体は丸みを帯び、胸もお尻もふっくらしてきます。
この時期は肉体的変化が著しい頃です。
この変化に戸惑いながらも、大人の女性
になることへの憧れを抱き、ちょっと背伸びをしたくなるのもこの頃ですね。
初経から数年はホルモンの分泌が不安定なため月経が不規則です。
また、この時期はまだ卵巣機能も未熟なため無排卵の場合が多いです。
10代後半になるとホルモンの分泌も盛んになり、月経周期も整ってきます。
思春期は、身体の成長に伴って、バランスのとれた栄養素が十分必要な時期です。
この時期に無理な食事制限によるダイエットをすると絶対的栄養不良になり、貧血を起こします。
精神的にも不安定なデリケートな時期だからこそ、健康を損なうことは絶対避けるべきです。
必要な栄養を十分に摂って、身体を動かすことがなにより大切です。
未熟な身体で誤ったダイエットは絶対しないことです。
そんなことして、若くして更年期、閉経を迎えたいですか?
そうは誰も思わないでしょう。女性として、輝くセカンドステージをなんの障害もなく迎えてほしいと思います。
思春期は、その土台作りの大切な時なのです。
成熟期:20代~40代前半。
ホルモンの分泌も順調になるので、月経周期も安定してきます。
この頃は心身ともに充実し、性的生活も重要な時期と言えるでしょう。
また、
恋愛・結婚・妊娠・出産・育児など人生のビッグイベントが盛りだくさんある時期です。そして、それは結婚するしない、仕事を続ける続けない、産む産まないなど自分の人生を設計する上で考え、選択しなくてはならない大事な時だと思います。
また、この時期の後半になると気になり始めるのが「健康」です。
女性の場合、働
いている方は会社で定期健康診断がありますが、専業主婦やフリーで仕事をしている方は疎かになりがちです。
女性は母性のせいでしょうか、家族の健康には気を遣うのに、自分の健康管理はついつい後回しになってしまいがちです。
定期健康診断をする
ことが全てではありませんが、意識を持つことは大切なことだと思います。そして、自分の身体のウィークポイントを知り、
身体のサインを見逃さないようにしましょう。
更年期:40代~50代前半。
閉経までの移行期。更年期に入る年齢は個人差があります。
早い人は30代半ばで更年期になってしまうこともあります。
卵巣機能が低下してくるこの時期はホルモンのバランスが不安定になります。
卵巣機能は成熟期を過ぎると徐々に低下してきます。
だんだんと弱くなり、反応が鈍くなっていく卵巣に対し、働け働けといって、脳下垂体からは卵胞刺激ホルモンをどんどん放出します。
卵巣は脳下垂体の命令に応える力がもうありませんから、バランス良くホルモンを分泌する能力がなくなり、ホルモンのアンバランスが起こってしまうのです。
ホルモンがバランス良く分泌されて、はじめて、身体がスムーズ機能するのです。
このアンバランスで起こる症状が「更年期障害」というものです。「更年期障害」には、その重さ、症状について個人差があります。
中には全く悩まされることなく、過
ぎてしまい、閉経を迎える方もいらっしゃいます。
この時期は「月経異常」、月経周期が乱れてきたり、いつまでもダラダラ続いたり、何ヶ月も無かったり、今まで順調に来ていた生理に問題が起こってきます。
ですから、
オギノ式のみの避妊方法だけでは思わぬ妊娠をしてしまうことがあります。
この時期
こそ、自分の今のリズムを確かめるために、是非とも基礎体温測定をおすすめします。
この時期は心身ともトラブルが多くなります。それを更年期だから仕方がないと素人判断せず、ホルモンのアンバランスによるものか、そうではなく病気のせいなのかはきちんと専門医の診断を仰ぎましょう。
現在では婦人科の中にも更年期外来として、専門的に診療・治療している先生もいらっしゃいます。心と身体のケアーのために、恥ずかしがらずに受診することをお勧めします。
老年期:60歳前後以降~。
卵巣は完全に機能を停止し、卵巣からのホルモン分泌は見られなくなり、さまざまな身体の変化を起こします。聞きたくない言葉ですが、皮膚の張りが無くなり、骨が脆くなり、子宮・膣・外陰部が萎縮、免疫力の低下、血管硬化など。
若い頃は全てが上り坂だったのが、その頃とは逆に下り坂になってくることです。
しかし、これは生を受けてこの世に生まれたなら、誰にも平等に訪れるものです。
最近は70歳を過ぎてもおしゃれ心を忘れず、イキイキとエンジョイしているシルバーエイジの方も多く見受けられるようになりました。もしかしたら、私たちより、健康で元気なのかもしれません。
元気はつらつの秘訣は「もう、年だから」というネガティブな考えではなく、何かに興味を持って前向きに生きる、そして、くよくよしない心の持ち方が大事だそうです。肉体的には確かに衰えていることは事実ですが、人生の経験・知恵・思慮など若いだけでは補えないものを持っているのがお年寄りではないでしょうか。
俗に言う「おばあちゃんの知恵袋」、大切にしていきたいものです。
私たちの身体の中を流れている女性ホルモンについて、ざっくりと説明しました。
つくづく、ホルモンっていうものは、私たちの身体や心を左右するとっても大切なも
のだということを改めてわかっていただいたかと思います。
より知識を深めたい方は、女性のからだや健康に関する本が出版されています。
一冊手元に置いておくと便利です。