大腸ケアの講演を受講した記録と感想です。
大腸ケアのセミナーを受けてきました。
大腸についての情報を勉強してみると、身体全体の健康のことがわかってくる。知っておくと有益です。
この記事は以下の講演を受講して書きました。
2019年5月24日、東京ビッグサイトにて「新・腸活とは」というテーマの講演を聞いてきました。その中で、帝京平成大学 健康メディカル学部 健康栄養学科 松井輝明教授の講演がありました。自分の勉強の記録として、聞いた内容をまとめてみました。
※自分の理解に基づいたまとめです。万一間違った理解をしている可能性もあります。
※黄色の背景の文章は、自分の中での理解となります。
大腸・腸内細菌・腸内フローラ
大腸の長さと働き
小腸・・・5~6m。消化・栄養吸収。5時間かけて栄養を吸収する。
大腸・・・1.5~1.6m。水分・ミネラル分を(再)吸収。便をつくる。排出されるまでに15時間かかる。
腸内細菌
腸内細菌・・・腸の中に棲んでいる細菌
善玉菌、悪玉菌など数千種類以上。数百兆個以上が存在。
善玉菌優位のバランスが、最適な環境。
腸内細菌の多くは、胃酸、胆汁、酸素がない環境を好む。
腸内フローラは、2kgほどの重量があり、「ひとつの臓器」ともいわれている。
腸内フローラ
腸内フローラ・・・腸内細菌の集合体
腸内細菌数
・胃・・・100~1000個/g 強い胃酸があるため
・十二指腸・・・100~1000個/g 胆汁のため
・空腸・・・約10000個/g 流れが速く増殖し難い。宿主との栄養分の取り合い等定着し難い。
・回腸・・・10万~1000万/g
・大腸・・・100兆個以上。1000億個/g
→ 腸内フローラは、大腸にある。
日本人の大腸劣化
日本人の大腸劣化
大腸は病気になりやすい
大腸が病気になりやすいのは・・・ゆっくり進むから
大腸は老廃物が溜まりやすく、炎症も発生しやすい。
有害な毒素も発生しがち。
つまり、大腸劣化が起きやすい。
→ 腸の健康には大腸ケアが重要
大腸劣化の原因とは
大腸劣化を起こす原因
1、糖質オフ → 炭水化物制限 → 食物繊維不足 → 悪玉菌優勢の腸内環境
2、たんぱく質過多 → 悪玉菌のエサ供給 → 悪玉菌優勢の腸内環境
3、さらなる食の欧米化 → 動物性高脂肪食 → 悪玉菌のエサ供給 → 悪玉菌優勢の腸内環境
炭水化物とは、糖質+食物繊維
● 糖 質
・単糖類・・・ブドウ糖、果糖、ガラクトース
・二糖類・・・オリゴ糖
・多糖類・・・でんぷん、グリコーゲン、ペクチン、グルコマンナン
● 食物繊維
→ 炭水化物を食べないと、食物繊維不足になりやすい。(ただし、精製されていない炭水化物)
発酵と腐敗
大腸では「発酵」と「腐敗」が起こっている
・「発酵」は身体に良い働き・・・「発酵」で「短鎖脂肪酸」が産生される。
・「腐敗」は身体に悪い働き・・・「腐敗」で毒素が発生する。
腐敗による毒素 > 発酵による短鎖脂肪酸
→ 大腸劣化となる。
短鎖脂肪酸
発酵で産生されるのが「短鎖脂肪酸」というスーパー物質
・悪玉菌を抑制
・抗炎症作用
・全身のエネルギー源
・やせ体質に導く
大腸が劣化すると
大腸が劣化すると・・・
腸の粘膜に穴が開く「腸漏れ」の状態に。
↓
「腸漏れ」の状態になると・・・
大腸で発生した毒素は、血流にのって全身へ広がる。
↓
大腸の不調は全身トラブルへ
→腸内フローラの状態が、病気のリスクに
大腸劣化を防ぐために
腸内劣化を防ぐために
短鎖脂肪酸は大腸で増やすことができる。
大腸内の代表的な善玉菌である「ビフィズス菌」が「水溶性食物繊維」などをエサに「短鎖脂肪酸」を産生
→大腸には水溶性食物繊維が重要な役割を果たす
食物繊維
不溶性食物繊維・・・便のカサを増す。腸の蠕動を促す。
キャベツ、レタス、ほうれん草、タケノコ、エリンギ、大豆
水溶性食物繊維・・・便を柔らかくする。便のすべりを良くする。
ワカメ、ひじき、らっきょう、大麦
水溶性・不溶性・・・ごぼう、にんじん、じゃがいも、キウイ、なめこ、プルーン、納豆
→善玉菌のエサとなりやすいのは、水溶性食物繊維です。
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