エキストラバージンオリーブオイルをご紹介する理由

オリーブオイル

エキストラバージンオリーブオイルを紹介できるようになるまで


エキストラバージンオリーブオイルを判断する知識

昔から、いろいろな展示会やメーカーからエキストラバージンオリーブオイルを紹介される機会が何度もありました。
しかし、それを判断する知識を持ち合わせていませんでした。
だからエキストラバージンオリーブオイルと出会っても、どう判断していいのか、見当がつきませんでした。


日本オリーブオイルソムリエ協会

そこで、日本オリーブオイルソムリエ協会に入会し、オリーブオイルの勉強をすることにしました。
日本オリーブオイルソムリエ協会は、世界でも数少ない消費者・ユーザーの立場に立ったオリーブオイルの専門研究・啓蒙団体です。

オリーブオイルの特徴や魅力を把握し、その品質を鑑定してアドバイスできる専門家、すなわちオリーブオイルの『ソムリエ』を養成・認定している会です。
わたしも、一番初級の資格ですが、2017年にジュニアオリーブオイルソムリエの資格をいただきました。(現在、更新はしていません。)


日本脂質栄養学会に入会

日本脂質栄養学会にも入会しました。そこで、素人なりに脂質栄養の情報収集・勉強をしております。
勉強をしている目的は、脂質栄養の情報を知って、適切な商品を選択できるようにするためです。

それら知識を元に、エキストラバージンオリーブオイルをご紹介することになりました。
まずは、なぜこだわり商品研究所で、エキストラバージンオリーブオイルをご紹介しようと思ったかを説明させていただきます。味というより、健康面での視点に比重を置いて、エキストラバージンオリーブオイルを見ています。

オリーブオイル

エキストラバージンオリーブオイルを紹介する理由

加熱調理用の油として適している


オリーブオイルの脂肪酸組成は、オレイン酸が、70~80%。
飽和脂肪酸が約10%程度。残りが多価不飽和脂肪酸です。
オリーブオイルに圧倒的に多いオレイン酸は、二重結合が一つしかない一価不飽和脂肪酸ですから、酸化しにくい脂肪酸です。


酸化されない脂肪酸としては、二重結合が無い飽和脂肪酸があります。しかし、「日本人の食事摂取基準2015」によると、飽和脂肪酸の推奨摂取量は、総エネルギーの7%程度。摂りすぎるのはよくありません。


多価不飽和脂肪酸であるリノール酸も、酸化しやすい脂肪酸です。オリーブオイルは、多価不飽和脂肪酸が非常に少ないオイルです。


オレイン酸が圧倒的に多いオリーブオイルは、酸化しにくいため、炒めもの、揚げ物など加熱料理に適しています。油は、できるだけ酸化させない状態で食べることが大切です。


しかも、エキストラバージンオリーブオイルには、α-トコフェロールをはじめとする抗酸化物質が多く含まれており、酸化に対して強い抵抗性があります。

オリーブオイル

リノール酸が少ない油だから


必須脂肪酸であるオメガ6とオメガ3のバランスは重要です。
本来、オメガ6とオメガ3の比率の比率は、2:1が自然の摂理とされています。
ただ、日常食生活の中で、オメガ6系油は摂取過多で、オメガ3系油は摂取不足と言われています。


オメガ6系脂肪酸の摂取は意識的に少なくした方が良いとされています。
ところが、家庭の加熱調理用油(サラダ油)には、オメガ6系脂肪酸の代表的なリノール酸の比率が多い油が多いのです。


リノール酸が少なく、加熱調理に使える油の代表的なものがオリーブオイルです。
オリーブオイルは、リノール酸の配合率が、10%以下。
最もリノール酸の配合比率が少ない油のひとつです。
オリーブオイルは、リノール酸が少なく、加熱調理に適した油なのです。

オレイン酸の働き


オリーブオイルは、美味しいだけでなく、その健康機能に科学的な根拠があります
オリーブオイルの主たる脂肪酸はオレイン酸。
オレイン酸は、コレステロールに働きかける脂肪酸として評価されています。
オレイン酸は、オリーブオイルから発見されたのが最初という説もあります。

微量栄養素がとても重要


そして、エキストラバージンオリーブオイルに含まれる脂肪酸以外の微量成分があります。
オリーブオイルはオリーブの実を種皮、種ごと圧搾して、オイルを採取するため、脂肪酸以外の微量成分が多く含まれています。


オリーブオイルの機能性として、微量成分に注目が集まっています。
微量成分には多種多様の抗酸化物質があります。
オレオカンタール、ヒドロキシチロソール、オレウロペインなどのポリフェノール、ビタミンA・D・E・Kなどの脂溶性ビタミンです。


エキストラバージンオリーブオイルを選ぶ理由のひとつがこの微量栄養素です。

食後の血糖値の上昇にも影響があるのでは


また、オリーブオイルは、胃の中を移動するのに時間がかかるため、食後の血糖値の上昇にも影響があるとされています。


2006年に米国の「ヘルス」という健康専門雑誌が世界5大健康食品というのを選んだそうです。
それが、日本の大豆、韓国のキムチ、ギリシャのヨーグルト、インドのレンズ豆、そしてスペインのオリーブ油だったそうです。

万能調味料として。減塩のお役にも。


エキストラバージンオリーブオイルは、みなさまご存知のとおり、万能調味料としても使われます。
様々な料理と合わせることで、料理をいっそう美味しくします。
塩、醤油で味付けするところを、オリーブオイルを代わりに使うことで減塩に繋がります。

オリーブオイル

日本のエキストラバージンオリーブオイルの80%は本物ではない。

日本のエキストラバージンオリーブオイルには、"本物ではない商品"が多い!?


オリーブオイルは、日本の食生活の中でも、一般的なオイルとなっています。
オリーブオイルにもいろいろな種類があります。
エキストラバージンオリーブオイルとは、化学反応や加熱処理をいっさい行わない、生の物理的に搾ったままのオイルです。エキストラバージンオリーブオイルは、最高品質のオリーブオイルです。


デパートやスーパーマーケットなどで、エキストラバージンオリーブオイルを見かけることがあると思います。しかし、そのエキストラバージンオリーブオイルの中に「本物ではない品質」の商品が、数多く存在するとしたら・・・。


日本に入ってきている エキストラバージンオリーブオイルは、その80%が品質に偽りがあると言われています。これは、日本オリーブオイルソムリエ協会の出している本に書かれています。よく売れた本ですからご覧になられたことがある人もいらっしゃるのでは。

そのオリーブオイルは偽物です」多田俊哉著(小学館)
決定版!本物のオリーブオイルはこれを選びなさい」日本オリーブオイルソムリエ協会(小学館)

どんな品質偽造エキストラバージンオリーブオイルがあるの?


では、どのような品質の偽造があるかと言いますと、

●オリーブオイルは収穫した瞬間から遅くとも24時間以内に搾油をする必要があります。それができず何日も貯め込まれた果実は、腐って発酵し、カビが生えてしまうこともあるそうです。その悪臭や酸味、カビ臭さ、エグみが油の中に残ってしまいます。


●オリーブオイルは、高温で長時間練り込む方が多くのオイルを搾油できます。しかし、高温では酵母が活発に働いて発酵したり、加熱臭がしたりします。それをコールドプレスと偽っているものもあるようです。


●搾油したオリーブオイルを貯蔵する際、数日置きにタンクを移し替えてタンクの底にたまる澱や水分を除去します。その手間を惜しむと澱が腐敗・発酵します。温度管理の問題で酸化することも。


●精製したオリーブオイルを混ぜたり、低級なオリーブオイルを混ぜたり、ひまわり油、ピーナッツ油をまぜたりすることもあるようです。

日本ではエキストラバージンオリーブオイルと表記する法規制がない


日本ではエキストラバージンオリーブオイルと表記する際の法規制がありません。
エキストラバージンオリーブオイルとは言えないオイルでも、エキストラバージンと表記しても問題が無いそうです。実際、粗悪なオイルがエキストラバージンと記載されていることもあるようです。


「本物ではない品質」のエキストラバージンオリーブオイルを有名デパートで販売されている商品を検証してみたところ、

Aというデパートでは、15品中 11品
Bというデパートでは、18品中 15品

が、「本物でない品質」だったということもあったそうです。


これは、デパートのバイヤーも、輸入元もオリーブオイルの正確なトレーサビリティーを把握できないことも多いくらい、オリーブオイル業界の流通構造が複雑化しているためだそうです。

「本物でない品質」を見抜くには?


この「本物でない品質」を見分けるためにはどうしたら良いのかというと、舌で判断するしかないのです。
舌で判断するためには、エキストラバージンオリーブオイルの知識を勉強して、テイスティングの勉強をする必要があります。


そう考えると、どのエキストラバージンオリーブオイルを選べば良いのか、わからなくなりますね。
信頼できるオリーブオイルソムリエの人などが、本物と判断したエキストラバージンオリーブオイルを選ぶのが、現実的で信頼できる方法であると思われます。

こだわり商品研究所で選んだ本物のエキストラバージンオリーブオイル


本物のエキストラバージンオリーブオイルが紹介したい。

本物のエキストラバージンオリーブオイルをご紹介したいと考えました。
ただ、エキストラバージンオリーブオイルは、人によって風味の好みもありますし、料理との相性もあります。風味や料理との相性でエキストラバージンオリーブオイルをご紹介するのは、こだわり商品研究所の方向性ではないと思います。


エイジングケアをテーマに・・・

こだわり商品研究所は、エイジングケアというテーマで商品を選んでいます。
ということは、毎日使うために、日々の食生活に無理なく溶け込ませる必要があります。
そのためには価格が重要と考えています。
本物のエキストラバージンオリーブオイルを選ぶのはもちろんですが、価格的にも取り入れやすい商品を選びました。

エグレヒオ


オリーブジャパンで、連続して、最優秀賞、金賞、銀賞を受賞した本物のエキストラバージンオリーブオイルです。有機JAS認定を受けています。味はフルーティーで、辛み、苦みもしっかりあり、バランスのとれたエキストラバージンオリーブオイルです。にもかかわらず、非常にリーズナブル。
エグレヒオ

エコロヒコ


エグレヒオと同じメーカーであるオレオエステパ社のエキストラバージンオリーブオイルです。オリーブジャパン2018年、2019年金賞を受賞しました。有機JAS認証取得。エグレヒオよりさらにリーズナブルです。エグレヒオとの違いは味でしょうか。普段使いのエキストラバージンオリーブオイルとしてこちらもおススメです。
エコロヒコ